角質細胞は、髪の毛の成分と同様の硬いケラチンタンパク質から構成されています。人の肌に触れたときに柔らかく感じるのは、角質層に多くの水分が含まれているからであり、水分が十分に保持されているからこそ、肌なのなめらかさやキメの細かさなどを維持することができるのです。皮脂や天然保湿因子、角質細胞間脂質の3つの保湿因子がバランスよく保たれていることによって乾燥肌にならずにみずみずしさを維持することができています。加齢によって保湿因子が減少すると角質層から水分が蒸発して乾燥肌や皮脂欠乏症などになることがあります。

秋から冬にかけて湿度が低くなると、肌がつっぱって乾燥した状態になるのは誰もが経験していることでしょう。空気中の湿度が50%以下になると角質層の水分が急激に蒸発しやすくなると言われており、肌のつっぱりを感じたときには、10%以下に肌の水分量が低下していることもあります。また、洗浄力の強いボディソープで体を洗うと、必要な皮脂や角質細胞間脂質も流れてしまい、肌が乾燥してしまいます。健康な肌でもこのような状態になるので、肌のバリア機能が失われているアトピーの方に、どれだけ保湿が大切かということが理解できるでしょう。

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